素人くさいShibuya.lisp

計算機プログラムの構造と解釈

計算機プログラムの構造と解釈

いろいろ考えてて、この本を買ったときのことを思い出した。2001年か2002年くらいかな。自分はこの本を「一生読むことはないだろう」と思って買ったんだった。ネットで「すごい本だ」と言う人が多いから買ってはみたけど、読む気はないというか、自分に読めるわけがないというか、積ん読というか、一種のファッションみたいな感じで買ったんだった。ちらっと見ただけでもカッコだらけでやな感じだったし。そもそも自分はプログラマじゃないし、プログラムなんて書けなかったし、LISPだって昔ちょっとだけかじって再帰まではなんとかついていけたけど末尾再帰への変形で頭がこんがらがって放り投げちゃったクチだし。
でもやっぱり気になってたというかあこがれみたいなものはあった。あるとき、初心者だけでこの本の読書会をやると聞いた。それが素人くさいSICP読書会。もし「初心者だけ」というコンセプトじゃなかったら自分は参加してなかったと思う。ほんとに誰よりもど素人だったから。「素人くさい」という恥ずかしい名前には今でもなじめないけど、でもこの名前をつけてくれた立ち上げメンバーには感謝してる。
第1回は2006年2月15日。奇しくも自分の節目になる歳の誕生日だった。運命なんて信じてないし、そんなのただの偶然だと今でも思ってるけど、でも感情としてはやっぱり運命的なものは感じざるをえなかった。だから続けられそうな気がした。だから開催者のWRさんが仕事が忙しくなって会場手配を誰か代わってほしいと言われたとき、自分がやるべきだと思った。誰よりもこの会の恩恵を受けていると思ったから。


異論がある人がいるかもしれないけど、Shibuya.lispは素人お断りのイベントだと思ってる。あの内容だと、初心者は「なんかすごそう」と思うことはあっても、理解して楽しむなんてことはできないよ。実は、今必要なのは素人以外お断りの「素人くさいShibuya.lisp」なんじゃないのか、という気がしてる。思いつきレベルでしかないし、そんなイベントをどう実装すればいいのか頭が痛いけど、考えてみる。


なんか感傷的な文章を書いてしまった。反省はしていない。