あえて言おう。SICPはSchemeの教科書であると

SICPは計算機科学の教科書であってSchemeの教科書じゃない」と訳知り顔で言う人が多い印象(偏見)があるんだけど、それはそれでその通りなんだけど、でも個人的にはやっぱりSchemeの教科書だと思ってる。
なぜかというと、あの本に書いてある内容くらいは別の本でも学べるから。例えば、SICPの肝と言っていい4章はメタサーキュラーのインタプリタを作るという点に特徴があるわけだけど、そのこと自体はそんなに重要ではなくて、遅延評価とか非決定性とか述語論理の概念と実装を学ぶための便法に過ぎないと思ってる。個人的には
むしろ、実際のSchemeのコードの書き方を学べるという点でSICPには類書はないと思う。「Schemeならこう書け」というサスマン先生の意図をすごく感じるし。Schemeをばりばり書いてる人って必ずSICPを通ってきてるわけだし。「じゃあSchemeを学ぶ意義ってあるの」と言われると微妙だけど